2002年度 推薦論文


研究発表会

 第21回研究発表会

 
論文番号 7
「 移動通信網における無線マルチホップアクセス方式の性能評価 」
中川智尋・太田賢・吉川貴・礒田佳徳・杉村利明(NTTドコモ)
推薦理由 本論文は、無線マルチホップアクセスネットワークにおいて、経路制御と ハンドオーバーメトリックを総合的に判断した「複合メトリック」を提案してい る。本方式は、エンドツーエンドの経路の最適化を実現し、接続点における リンクの安定性を向上させるものであり、モバイル環境特有のネットワークのダ イナミックス性の観点から、適切な評価比較を実施している。本研究は、 アドホックネットワークを移動通信網や無線LANホットスポットへのアクセス網として 機能させることにより、通信エリアの拡大や通信形態の多様化、通信サービス品質 向上を図るものとして高く評価でき、今後ますますの研究発展が期待される。

 第22回研究発表会

 
論文番号
「ユビキタス情報提供システムの検討と試作」
高橋三恵,中尾敏康 (NEC インターネットシステム研究所)
推薦理由 本論文は、屋外の任意の場所で近距離無線でリクエストを送信し、対象物に関 する詳細情報を無線公衆網で端末に獲得するユビキタス情報提供システムを提 案している。システムのモデル化、要求条件の解析に始まり、必要なコンポー ネントの抽出、試作およびその評価までを実施している。無線メディア、コン テンツなどに応じたシステムカスタマイズについても良く検討されており、無 線ネットワークのユビキタス化、サービスの拡大に大きく寄与できるものであ り、今後ますますの研究発展が期待される。

 第23回研究発表会

 
該当なし

 第24回研究発表会
 (推薦論文候補)

 
論文番号 17
「モバイルインターネットにおけるTCPトラヒック間の親和性を考慮した帯域制御法」
松下陽介・松田崇弘・山本幹(阪大)
論文番号 18
「スプリアス・タイムアウト検出と輻輳ウインドウ制御アルゴリズムに関する研究」
三宅 基治・稲村 浩・高橋 修(NTTドコモ)

シンポジウム

 DICOMO 2002

 
論文番号 73
「ウェアラブル環境のためのLEDを用いたビジュアルマーカの実現」
岸野泰恵,塚本昌彦(阪大),坂根裕(静岡大),西尾章治郎(阪大)
推薦理由 本論文は、VCC(Visual Computer Communication)において、ディスプレイ上に簡易に表示でき、 持ち運びが簡単なLEDマーカを提案している。提案したマーカは小型電池で駆動 し、軽量であるためウェアブルマーカとしての使用に適している。また、本マー カはURLやメールアドレスなどの任意の情報を周囲に伝達することができ、ウェ アラブルコンピューティング環境におけるVCCを利用したシステム構築に大きく 貢献するものと期待される。本研究では、実際にLEDマーカを試作、実装し、特 性の評価、課題抽出を行い、利用領域を明らかにしている。アイデアから実装ま での一連の検討を行っており、研究の意義は大きいと判断する。
論文番号 120
「モバイル向けシンクライアントシステムの検討」
高橋竜男(NTTドコモ)
推薦理由 本研究は、モバイルコンピューティング環境において携帯端末からPC上のAPLを制御するための モバイルシンクアーキテクチャを提案している。実機上に実装し評価を行った点、機能性と汎用性の両者を兼ね備えた方式で あることから高く評価できる。
論文番号 79
「TCP Identification & Revivable Window: Improving TCP Performance over Wireless with Link Level Retransmissions」
海哲史 (東北大学大学院情報科学研究科), Salahuddin Muhammad Salim Zabir (東北大学電気通信研究所),白鳥則郎 (東北大学電気通信研究所)
推薦理由 ワイヤレス区間でのパケットロス時,TCPが輻輳と判断してウインドウを閉めてしまわないようにする方式を提案, 既存の複数の方式も含めたシミュレーション評価を実施し,提案方式の優位性を示した点が評価できる。 本課題については多くの研究がなされており,特に提案方式のオリジナリティが高いわけではないが, テーマ的に重要で有用性が高く、推薦論文として評価できる。
論文番号 137
「対面無線アドホック通信に適した暗号通信路構築方法」
下遠野享,野口哲也(日本IBM 東京基礎研究所)
推薦理由 対面無線アドホック通信に適した暗号通信路構築方法 本論文は、対面無線アドホック通信において、公開鍵の正当性を利用者が確認することのできる 出力表現をおこなうことで、事前情報なしに暗号通信路を構築する事を可能とす る手法を提案している。出力表現として、文字列、図画、可聴音などを用いるこ とで、従来の手法と比較して、匿名性を保ちつつ容易に公開鍵の正当性を判断することが 可能となる新たな手法を提案している点が、論文として優れている。


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